ヤマハ銀座店
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ポール・ルイス -シューベルト ピアノ・ソナタ・シリーズ Ⅱ-
Paul Lewis -Schubert Piano Sonata Series II-
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英国の至宝、ポール・ルイスがヤマハホールに登場!
音楽界での数々輝かしい受賞歴はもちろんのこと、2016年には大英帝国三等勲爵士(CBE)を受賞したポール・ルイス。2024年のいま、彼が取り組むのは、ロンドン、NY、メルボルン、香港をはじめ、全世界約25都市での「シューベルト ピアノ・ソナタシリーズ」。その中から、シューベルト、ピアノソナタ多作の時代の第4番、第9番、そして晩年の第18番から最後のソナタまでを2日間にわたりお届けします。
ポール・ルイスがピアノ・ソナタで辿るシューベルトの軌跡、響き豊かなヤマハホールでぜひご堪能ください。
※Tickets for overseas
ポール・ルイス -シューベルト ピアノ・ソナタ・シリーズ Ⅱ-
Paul Lewis -Schubert Piano Sonata Series II-
開催日時 | 2024年09月08日(日) 13:30開場 / 14:00開演 |
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会場 | ヤマハホール |
出演者 | ポール・ルイス(ピアノ) |
料金(税込) | 6,000円(全席指定) |
主催 | ヤマハ株式会社ヤマハホール |
注意事項 | ※都合により出演者・曲目が変更になる場合がございます。予めご了承ください。 ※コンサート会場への未就学児のご入場はご遠慮いただいております。 ※チケット料金には消費税が含まれております。 |
ピアノ・ソナタ第9番 ロ長調 D.575
ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959
ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
ポール・ルイス(ピアノ)
ハルモニア・ムンディのベートーヴェンやシューベルトの録音で数々の賞を受賞したほか、ハイドン、シューマン、ムソルグスキー、ブラームスなどの古典派やロマン派のレパートリーの録音にもアプローチ、最新の録音は、ブラームスの「後期ピアノ作品集」(2022年)。
これまでにザルツブルク、ルツェルン、タングルウッド、シューベルティアーデ、ラヴィニア、エジンバラ等著名音楽祭に定期的に招かれ、ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ウィーンのムジークフェラインとコンツェルトハウス、パリのシャンゼリゼ劇場、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ベルリンのフィルハーモニーとコンツェルトハウス、ニューヨークのカーネギーホール、シカゴのオーケストラ・ホール等著名ホールに登場。中でもロンドンのウィグモア・ホールでは既に100回以上の演奏会を行っている。これまでコリン・デイヴィス、ベルナルド・ハイティンク、ダニエル・ハーディング、イジー・ビェロフラーヴェク、アンドリス・ネルソンスといった世界的な指揮者と共演。
◆公演に寄せて
シューベルトの心の声を代弁するようなポール・ルイスの情感豊かなピアニズム
こう語るポール・ルイスが、木造りの親密的なヤマハホールで、シューベルトのピアノ・ソナタシリーズⅠ、Ⅱを行うことになった。彼のシューベルトは内省的で情感豊かで歌心が宿り、ひたすら作品に寄り添う真摯な精神が息づいている。今回選ばれた6曲は、ルイスが長年弾き込んできた自家薬籠中の作品。彼は各々のソナタの内奥にひたすら迫り、シューベルトの真の魅力を引き出す。
ルイスは10代のころからシューベルトの音楽に魅了されてきた。20代でピアノ・ソナタ・チクルスを敢行。まだ早いといわれたが、いまではその演奏が財産となっている。
「シューベルトの作品に関しては、アルフレート・ブレンデルから作品の奥に宿る精神性、深い感情、何を伝えたいかということを学びました。彼は弟子に、一緒に同じ方向性をもって物を考えることを要求しました。そして音楽に対する深い理解も求められました。もっとも大切なのは作曲家の魂を再現すること。演奏家が前面に出る必要はまったくないという考えで、私もそれを忠実に守っています」
ルイスは昔からシューベルトの歌曲にも惹かれてきた。演奏を始めたのは18歳のころ。以後、歌詞と音楽との融合を深く探求、数年前からは本格的に取り組み、テノールのマーク・パドモアと組んで「美しい水車小屋の娘」「冬の旅」などの録音に着手している。
「パドモアは洞察力が深く、研究熱心。一緒に演奏していると自然に私は声をまねしてピアノをうたわせていることに気づく。彼の声がからだに入り込み、耳に居座る感じ。その音を自分のフィルターを通してピアノで歌を再現するわけです。その感覚がシューベルトのピアノ作品を弾くときに生かされ、自然なうたいまわしができるようになります」
そのことば通り、ルイスのピアノはうたい、語り、嘆き、悲しみ、奥に潜む喜びや幸福も静かに浮き彫りにする。表面はとても静謐で知性的で文学的で内省的でありながら、彼のピアノは心の奥に作品に対する燃え滾るような熱き想いが凝縮し、それが時折顔をのぞかせ、聴き手をはっとさせる。その対比がとても人間的で、ヒューマンな音色が聴き手の全身を大きくやんわりと包み込む。ルイスのシューベルトは私たちの深い感動を呼び覚まし、作品へと近づけるのである。まさに恩師ブレンデルの「作曲家を前面に、演奏家はその奥に」の精神を貫いているようだ。
今回も、ルイスのシューベルトを聴き終わった後は、作曲家に対する思いが大きく変貌するに違いない。ポール・ルイスのシューベルトを聴く――新たなシューベルトに目覚め、その歓びに心が震え、人生が豊かになった気持ちに満たされる。それが音楽の力である。
伊熊よし子
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・Pコード:265-816
・発売日:2024年3月9日(土)