ヤマハ銀座店
楽器選びのポイント
フルートの選び方

吹奏楽部で新入部員の人気が高いフルート!憧れの楽器として、大人になってから始める方がとても多い楽器でもあります。でも“フルート”と一言で行っても、なんだか種類があるみたい…。ここでは、カタログに登場する『言葉』の種類と特徴をご紹介いたしましょう。
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管体素材
■白銅[初心者向き]
銅とニッケルの合金で、耐久性があり響きやすい。価格は一番お求めやすく、初心者向き。銀メッキをしたものがほとんど。
■洋銀[初心者向き]
銅とニッケルに亜鉛を加えた合金で、各音域でのバランスも良く明るい音色が特長。ヤマハのスタンダードモデルは管体が白銅、キイが洋銀と両方使用。
■銀[初心者・中級者向き]
銀は他の金属に比べて柔らかな音色を持ち、音色の変化をつけやすい材質。19世紀のフルート改革者ベームにより見出されフルートに採用された銀は、“最もフルートらしい”といわれる音色が特長。
- 頭部管銀製:頭部管が銀製で、管体が洋銀製。洋銀製よりも音色にやや深みが出る。
- 管体銀製:頭部管と管体が銀製で、キイが洋銀。総銀製よりやや軽いが、表現の幅がぐっとあがる。
- 総銀製:すべて銀で作られたフルート。音に深みがあり、表現が付けやすいのが特徴。
■金[上級者向き]
金はフルートに特別な輝きを与え、その艶のある音色はピアニッシモでもしっかりと広がる遠達性が特長。
■木[中級者・上級者向き]
グラナディラは非常に硬く水に沈むほど比重が大きい木で、あたたかい音色。
キイタイプ
■カバードキイ

『カバードキイ』はキイカップがフタ状のため、キイが孔を確実に押さえ、息の漏れを防ぐ。オフセット(左手薬指で操作するGキイがせり出し、指の長さに合った配列)カバードキイが一般的で、より自然で押さえやすい。
■リングキイ


『リングキイモデル』は、キイカップがリング状のため孔を確実に押さえるのに技術が必要。指先に空気の振動を直接感じることができ、細やかな響きのニュアンスをコントロールすることが可能になる。インラインキイ(主管のキイが一直線に配列されている)とオフセットリングキイのモデルがある。
Eメカニズム

『Eメカニズム』は、フルートの構造上出しづらい第3オクターブの「ミ」(E音)を出しやすくするためのキイシステム。国ごとに認識が異なり、フランスでは一部のプロ演奏家以外にはあまり使われてなく、考案された国のドイツでは必需品とされ、日本でもごく一般的な機能として認識されている。
足部管


『C足部管』は最低音が「ド」まで、『H足部管』はさらに下の「シ」の音までが演奏できる。H足部管は管体が長くなり、ダークで艶のある音色が特長。
音孔(トーンホール)
■ソルダード(音孔ハンダ付)タイプ
トーンホール(音孔)にリング状のパーツをハンダ付加工したもの。
■ドローン(音孔引き上げ)タイプ
音孔を管体から機械でひっぱって引き上げ、先端をカールしたもの。音は明るく、良く響く。