ヤマハ銀座店
クラリネット
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クラリネットは18世紀にシャリュモーという古楽器を改良し出来た楽器で、管体はグラナディラという木材でできており、マウスピースにリードという葦(アシ)の木を削ったものを取り付け、それを振動させることで音を出します。シングルリード楽器と呼ばれます。
木管楽器ならではの柔らかい音色が魅力的。低音は太くあたたかく、また高音は華やかできらびやかな音がします。吹奏楽・オーケストラ・ジャズ等様々なジャンルで活躍します。
同族楽器にはE♭クラリネット・B♭クラリネット・Aクラリネット・アルトクラリネット・バスクラリネット等他にも多くの仲間があり、広範囲の音域を出すことが出来ます。
その中でも吹奏楽で一般的に使用されるB♭クラリネットは管楽器の中でも一番音域が広く、バンドの音色の中心となるとても重要な役割を果たします。メロディーパートを受け持つことが多く、また早いパッセージも得意です。
迫力のある低音でみんなを支える場面もあれば、素敵な旋律を朗々と歌うこともでき、またかっこいいソロで思いきり目立つこともできる、そんな様々な魅力のあるクラリネットを始めてみませんか?
クラリネット選びのポイント
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管体の材質
ABS樹脂
主に低価格帯品番に用いられることが多く、強度に優れ、温度・湿度の変化に強いことが特徴です。屋外での演奏に向いています。
グラナディラ
黒くて比重の大きい木材です。多くのクラリネットはこのグラナディラで作られています。木管楽器特有のあたたかで柔らかい音色が特徴です。木のどこの部分を使用するか、また保管時期・方法によっても音色は変わり、メーカー独自で音響選別の基準を設け、上位機種の楽器には選別材を使用して区別をつけています。
管体の内径の設計
ヤマハのCSシリーズとSEシリーズで比較してみます。
CSシリーズ
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SEシリーズ
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タンポの材質
フィッシュスキンタンポ
一般的によく使われているタンポです。フェルト材を豚の腸で包んでいます。消耗が早いことが難点ですが、やわらかい音色が特長で、コストパフォーマンスに優れています。
革タンポ
フェルト材に革が巻かれています。非常に耐久性があり、気密性に優れています。よりふくよかな音色が得られます。