ヤマハ銀座店
フルート・ピッコロ
フルートは吹奏楽においてメロディやソロ等を担当する目立つ楽器です。速い旋律や広い音域の跳躍などを演奏することができ、また、軽くて持ち運びも便利なので、吹奏楽部の中でも人気の高い楽器です。材質が洋銀、銀、金、木、プラチナ等色々あり、それぞれで音色や表現が異なります。
お値段は8万円から1千万円!!と他の管楽器と比べ幅広い価格帯です!現在は金属製が主流ですが、かつては木製であり、構造上木管楽器に分類されます。
また、フルートの仲間でピッコロという楽器があります。フルートの1オクターブ高い音域を演奏することができ、吹奏楽では高音域を担当し、キラキラと煌びやかな音が吹奏楽のサウンドを引き立てます。
さらに、フルートの仲間にアルトやバス等特殊管もございます。フルートよりも管が太く長いのが特徴で、主にフルートアンサンブル等で使用されます。
フルート選びのポイント
吹奏楽部で新入部員の人気が高いフルート!憧れの楽器として、大人になってから始める方がとても多い楽器でもあります。でも“フルート”と一言で行っても、なんだか種類があるみたい…。ここでは、カタログに登場する『言葉』の種類と特徴をご紹介いたしましょう。
管体素材
フルートは洋銀・銀・金など様々な素材が使われ、それぞれ材質ごとに異なる音の特性を持っています。
白銅[初心者向き]
銅とニッケルの合金で、耐久性があり響きやすい。価格は一番お求めやすく、初心者向き。銀メッキをしたものがほとんど。
洋銀[初心者向き]
銅とニッケルに亜鉛を加えた合金で、各音域でのバランスも良く明るい音色が特長。ヤマハのスタンダードモデルは管体が白銅、キイが洋銀と両方使用。
銀[初心者・中級者向き]
銀は他の金属に比べて柔らかな音色を持ち、音色の変化をつけやすい材質。19世紀のフルート改革者ベームにより見出されフルートに採用された銀は、“最もフルートらしい”といわれる音色が特長。
- 頭部管銀製:頭部管が銀製で、管体が洋銀製。洋銀製よりも音色にやや深みが出る。
- 管体銀製:頭部管と管体が銀製で、キイが洋銀。総銀製よりやや軽いが、表現の幅がぐっとあがる。
- 総銀製:すべて銀で作られたフルート。音に深みがあり、表現が付けやすいのが特徴。
金[上級者向き]
金はフルートに特別な輝きを与え、その艶のある音色はピアニッシモでもしっかりと広がる遠達性が特長。
木[中級者・上級者向き]
グラナディラは非常に硬く水に沈むほど比重が大きい木で、あたたかい音色。
キイタイプ
フルートのキイには、カバードキイ(ジャーマンスタイル)とリングキイ(フレンチスタイル)の2種類あります。
カバードキイ
『カバードキイ』はキイカップがフタ状のため、キイが孔を確実に押さえ、息の漏れを防ぐ。オフセット(左手薬指で操作するGキイがせり出し、指の長さに合った配列)カバードキイが一般的で、より自然で押さえやすい。
リングキイ
『リングキイモデル』は、キイカップがリング状のため孔を確実に押さえるのに技術が必要。指先に空気の振動を直接感じることができ、細やかな響きのニュアンスをコントロールすることが可能になる。インラインキイ(主管のキイが一直線に配列されている)とオフセットリングキイのモデルがある。
Eメカニズム
『Eメカニズム』は、フルートの構造上出しづらい第3オクターブの「ミ」(E音)を出しやすくするためのキイシステム。国ごとに認識が異なり、フランスでは一部のプロ演奏家以外にはあまり使われてなく、考案された国のドイツでは必需品とされ、日本でもごく一般的な機能として認識されている。
足部管
『C足部管』は最低音が「ド」まで、『H足部管』はさらに下の「シ」の音までが演奏できる。H足部管は管体が長くなり、ダークで艶のある音色が特長。
音孔(トーンホール)
ソルダード(音孔ハンダ付)タイプ
トーンホール(音孔)にリング状のパーツをハンダ付加工したもの。
ドローン(音孔引き上げ)タイプ
音孔を管体から機械でひっぱって引き上げ、先端をカールしたもの。音は明るく、良く響く。
銀座店取扱いフルート情報はこちら
ピッコロ選びのポイント
ピッコロはフルートと同じく木管楽器に分類される楽器で、フルートよりもさらに高い音域を受け持つため、演奏上では煌びやかで、可愛らしい音色が特徴です。また、バンドによってはフルートとの持ち替えでピッコロを演奏する場合もあります。ピッコロを選ぶ上でいくつかポイントがございます。
材質の特徴
ピッコロは木製や金属、樹脂等様々な材質で作られており、音色も異なります。
木製は、柔らかな音色と豊かな響きが特徴で、オーケストラやバンドの中でも強すぎず調和しやすい音色が得られます。特にグラナディラという木材を使用しているピッコロメーカーが多くあります。理由として、グラナディラは非常に硬い木であり、音色や温度・湿度の変化が少ないなどの点で、非常によく使われています。
金属製はフルートと同じ構造でリッププレートがあり、フルートからの持ち替えも違和感なく行えます。金属製には銀、白銅と2種の材質があり、銀製は銀特有の豊かな響き、白銅製は銀製に比べ固めの音色になりますが音抜けの良い響きが特徴です。
その他、衝撃やキズにも強く耐久性にも優れたABS樹脂も使われます。割れの心配が少ない事から、野外演奏でも使用される事がございます。
頭部管唄口の形状
音色やフルートとの持ち替えのし易さを考慮し、頭部管の唄口の形状がいくつかございます。